ショアジギングでヒットレンジを予測する方法

天候や水温によって魚の居場所や活性は少なからず左右されますが、往々にして理論通りにはいかないものです。

「海の色が澄んでいるから魚は底にいる」、「雨が降っているから魚は表層にいる」など、理論上では間違いではないし実際にそういう状況に出くわして爆釣することもあります。

しかし、海の色が澄んでいても水温が少しでも違えば、魚は全然違う場所にいたり、昨日は爆釣したのに今日は全く口を使わないなんてこともあります。

そこで、ショアジギングにおけるヒットレンジを探り当てるための一番効率の良いやり方について考察してみましょう。

レンジの決め方はカウントが重要

ショアジギングにおいては特殊な地形の場所を除くと水深50mを超えるところで釣ることはまずありません。深くてもせいぜい30m程度までで収まることが8割以上です。そこで、水深30mを一つの例として解説します。

メタルジグの沈下スピードは、重量や形状によって大きく異なりますが、30g前後のもので大体1秒に1m沈みます。そうすると、水深30mの釣り場の場合、着水から30秒で着底することになります。上から下まで30秒だとしたら、15秒数えたところがちょうど中間地点にあたるので、ここでリトリーブを始めればちょうど中間のレンジを探ることができるわけです。10秒数えれば水深15m、20秒数えれば水深20mと、常にカウントをすることで、メタルジグが泳ぐレンジを把握できます。

情報がない場合はまずはボトムから

くまなく全てのレンジを探るのが理想ではありますが、手間と時間がかかり過ぎてあまり現実的ではありません。事前にヒットレンジについて情報を得ている場合はそこを狙えば問題ありませんし、また表層付近にいるかいないかは、ナブラの有無を見ればすぐに判断できます。

問題は何も情報がないときです。その場合は、まずはボトムから攻めてみましょう。実際にいるかどうかは分からないですが、わずかながらも他のレンジよりは魚がいる可能性は高いです。岩や海藻などの障害物があり、ベイトも小魚のみならず甲殻類や環虫類などさまざまな種類が溜まりやすいからです。

具体的な攻め方は、5回リトリーブしてフォール、また5回リトリーブしてフォールという風に一定のレンジをリフト&フォールで探っていきます。ここでアタリがあるようなら次も同様にボトム中心に攻めればよいです。

ボトムでアタリがないときはタテに探る

一通りボトム付近を探り終え、アタリがない場合はタテのレンジを探っていきます。まずは底を取り、フォールの時間を少し短くして少しずつレンジを上げていきます。このときリトリーブとフォールを1セットとしてリズムよく同じくらいのタイミングで表層まで探り、セットの回数をカウントしておきます。

例えば5セット目で表層まで来たらタテに5層に分けられることになります。アタリがあった場合、何セット目でのアタリなのかを覚えておけば、ヒットレンジを特定することができます。
ここでも重要なのはカウントです。セットを均一にするためのリトリーブのカウント、フォールのカウント、ヒットレンジを特定するためのセットのカウントです。上手い人ほど、全ての行動を細かくカウントしています。他に釣り人がいればその人の行動をカウントすることで、ヒットレンジやポイントのヒントに繋がることもあります。

魚の行動範囲を理解する

タテに探ってもアタリがなく、ヒットレンジを見付けられない場合は、さらにくまなく横に広く探っていきます。といっても、カウントを1秒ズラして1m刻みでレンジを変えて細かく探るなんて非効率的なことをする必要はありません。

魚は急激な水圧の変化に耐えられないため、上下の大きな移動をしません。できないわけではないのですが、自分の身体に負担が掛かることを好んですることはなく、せいぜい自分がそのときいるレンジから上下5mというのが行動範囲です。つまり、魚が移動できる(=魚がいる可能性のある)範囲が10mに絞られるということです。

この10mを一つの単位として考えると、水深30mのところなら水深5m、15m、25mのレンジを通せば、魚の行動範囲を網羅できることになります。実際にはボトムや表層にいる確率が高いのでなかなかこの理論通りにはいきませんが、効率よく探るための一つの目安として覚えておきましょう。

海中の潮目を見逃さない

潮目とは、その言葉の通り潮の境目であり、異なる潮の流れがぶつかることで生じます。潮目にはプランクトンが集まりやすく、それを追って魚が集まり、また海流が激しく動くので酸素が豊富にあり魚の活性が上がる。ほぼ全ての釣りにおいて鉄板のポイントであり、ショアジギングに限らず、潮目が見える場合は、その付近を重点的に狙うのがセオリーです。

この潮目は表面的に見えるもの以外に、海中にも発生します。当然見た目では判別できませんがリトリーブである程度感じ取ることができます。障害物も何もない中層でタダ巻きしていると急に引き抵抗が変わるように感じることがあります。そういったポイントに潮目が生じている可能性が高いです。

急に重くなったり軽くなったり、少しでも引き抵抗に違和感を覚えたら再度投入して、カウントしながら引いてきます。潮目のポイントを特定してそこを重点的に攻めれば効率が良いです。

まづめ時は表層を意識

ベイトが大型魚に追われるとそれがどのレンジであれ上に逃げることが多いです。追い込まれて表層まで到達するとナブラが起こるわけです。食い始めは底層にいてもベイトは上に逃げるから徐々に上ずっていき、最終的には表層に行き着きます。

魚が積極的にエサを追う時間帯は朝夕のまづめ時です。まづめの開始時はレンジがバラけているため、タテに広く探る必要があります。夜が明ける、また陽が沈むタイミングで表層に集まってきやすいので狙ってみましょう。

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