入門者でも分かる漁港や堤防の釣れるポイントとは

比較的身近にある漁港は海釣りの人気スポット。海中には障害物も多く、魚にとっても居心地が良い環境が揃っています。その中でも有望なポイントを知っておけば、あらゆる釣りで応用できるようになります。

漁港全体からポイントを絞る

この堤防の場合どこが有望ポイントでしょう?

魚がいそうな場所は、漁港全体を見て判断するとよいでしょう。魚は潮の動きに敏感に反応するから、まずは潮の流れがどのようになっているかを見て海中を想像しましょう。潮の流れで重要なポイントを決めるとしたら以下の4点になります。

  1. 潮通しが良い、またはよく潮が動く場所
  2. 潮と潮がぶつかる場所がある
  3. 速い流れに引き寄せられるよな潮
  4. ゆっくりと動いている潮

潮とは人間でいうところの道路だと思ってよいでしょう。

魚は道を通り、道の駅でエサを待ち構えたりといったところです。狙う魚によっては、家(すみか)を持たず絶えず道を走り続けている魚もいるくらい、釣りでは潮の流れや強さ、方向が大切となります。

潮通しが良い

漁港の出入り口などがそれにあたります。沖を流れる速い潮もそれで、絶えず潮が動いているような場所は魚の通り道になりやすい。

多くの魚が行き来するから、当然フィッシュイーターにとって格好のエサ場となりやすい。ただし速い潮だと待ち構える魚も体力を消耗するから、潮が緩い場所に潜んで泳いできたエサを襲うケースが多いようです。

潮がぶつかる

流れる方向が違う潮がぶつかる場所は、コーナーがある障害物周辺で起きやすいです。堤防の角などがそうです。

沖から真っすぐに潮が向かってくる場所では、堤防の先端付近がそうなることもあります。これは地図だけでは判断できないので、現地でチェックして判断するしかありません。ただし、上げ潮や下げ潮、潮の大小によっても大きく変化するため、いつも同じ場所で起こる現象ではありません。

引かれる潮

速い流れへと引かれる潮は、まず速い流れを知らないと分かりません。しかし速い流れのほとんどは、漁港の沖を流れるものでそれに引かれる潮という認識でよいでしょう。もちろん、漁港の沖に速い潮が流れていない場合はこの潮の判別は難しくなります。

緩い流れが速い潮へ(違う二つの流れが)合流する部分には、「潮目」が発生しやすいものです。この潮目もエサが豊富に集まる傾向にあり、魚のエサ場として成立します。エサ釣りでは特に重要視されるポイントです。

ゆっくりと流れる潮

ゆっくりといっても、単に流れが緩い潮のことではありません。速い潮から弾かれた潮のことで、反転流などとも呼ばれます。

このエリアには特に体力の少ない魚がエサを求めて寄ってきます。また、フィッシュイーターから追われた魚が、速い潮から緩い潮へ逃げてくることもあります。漁港では、角度が変わった堤防や出入り口、港内で起きやすい現象です。

漁港の有望スポット

バツ印が付いている箇所が魚が多くいそうなポイント。沖堤防近くもたくさんの魚がいますが、アクセスしやすい地続きのエリアに限定します。

これまでの説明の上で漁港の有望スポットを挙げると上の図のとおりです。左のエリアから解説してみます。

地磯

漁港に地磯が隣接しているような場所は、魚影が濃くなります。メバル、根魚、アオリイカ、シーバスと多彩な魚がいます。

ただし、地磯に入る場合は磯靴を履いておきましょう。もちろん、堤防釣りでもライフジャケットは今やルール化しています。

テトラ付近・沖向き

テトラの変わり目や組み方の違う場所は潮に変化ができやすく魚の寄り道や棲みかにもなります。穴釣りの定番スポットでもあります。

ショアジギングをするなら、できるだけ潮通しの良い場所を探るのがコツです。

船の出入り口

船が通る船道は海底がえぐられているためブレイクポイントになっています。その境目はカケアガリになっていることも多く、漁港では実績の高い場所となっています。

湾内・常夜灯付近

常夜灯があれば湾内奥でも小魚が集まり、それを求めて良型が入ってくることがあります。アジング、メバリングなどのライトゲームだけでなく、水深がある程度あれば、それらを捕食するシーバス、アオリイカなどの絶好のポイントとなります。

また湾内の船道もブレイクになっており、深い場所になるとキスがよく掛かります。

ただし、荷揚げ場付近は釣り禁止のエリアも多いので注意しておきましょう。

船揚場(スロープ)

スロープなどは小型の魚が潜んでいることがあります。ライトゲームタックルで狙ってみましょう。

アオリイカが潜んでいることも多いです。

穴あきテトラ・砂浜付近

砂浜付近ではキス釣りの定番スポット。季節によってはフラットフィッシュも多いので、ヒラメやマゴチ狙いにもおすすめです。

穴あきテトラは、穴釣りに向いている場所なのですが、底が砂地だと根魚は少なくなるので、そういうところは避けましょう。

最低限のルールとマナー

同じ場所で釣りをしていても、同じ釣り方の人もいれば違う釣り方、別の魚を狙っている人もいます。そのような場所では、他の釣り人にも気を遣う必要があります。

ルアー釣りなら、沖に向かってルアーを投げ、引いて魚を狙う釣りだから、魚がいる場所を想定して次々と釣り場を変えて魚を狙っていきます。しかし、エサ釣りではマキエを撒いて魚を寄せて狙う釣り方もあり、ここにルアーを引いてしまうと、せっかく寄せた魚が散ってしまう場合もあります。

だから、お互いに一定の距離をとって釣りをする必要があります。もちろん、仕掛けを投げる際に迷惑にならない距離を空けますが、それは個人で違うことが多いです。一般的には、隣の釣り人との距離を10m以上離れていればトラブルになることはほとんどないようです。

ルアー釣りはルアーを投げて引いてくるため、海中を掻き回したり集まった魚を散らせたりするイメージを持つ人もいます。ルアー釣りだけではありませんが、できるだけ隣の人と距離をとって釣るように心掛けましょう。

漁港で釣りをする際は、漁師や漁業関係者、住民にも気を配らなければなりません。車の駐車位置、漁港内の立ち入り制限(場所・時間帯)や魚種や魚のサイズに対して採取制限をしている場合もあります。そういった場所には看板が設置されているので、見過ごさないようにしましょう。

特に漁師の商売道具である網など漁具には触れないようにすること。船が目の前を通る場合は、仕掛けは必ず回収すること。この手のトラブルで最終的に釣り禁止になるケースがあります。あくまで漁業関係者の理解のもと、釣りをさせてもらっているということを忘れてはなりません。

長く釣りを楽しむためにも必ず守るようにしましょう。

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