グレフカセ釣りの難敵 エサ盗りを攻略するツケエ選択とオモリ選定

高水温期(7~10月)に行うウキフカセ釣りでは、マキエを撒いてその中にツケエを入れながら狙うフカセ釣りには相性が悪い時期。かといって、釣る人は釣っているのが現実。その人たちはどのようにして攻略しているのだろうか。エサ盗りが多く釣りにならない状況を攻略するための内容を取り上げてみた。これを読めば今よりも必ずステップアップできるはずだ。

高水温時の魚はみんな活性が高い

エサ盗りが活発だということは平均して水温が高く、すべての魚の活性が上がっているといってよいだろう(水温が高すぎるケースはここでは無視する)。したがって、エサ盗りもグレもマキエが入ればそれを追って食べようとする。

ただし、エサ盗りもグレも警戒心がある。小魚は大きな魚が怖いから、一定の範囲以上は沖に出ようとしない。だからこそ、遠近分離によるエサ盗り対策が可能になるのだ。

一方、グレは、活性が高いと沖には出てくれるものの、やはり警戒心があるからそれほど浮いてはこない。つまり、エサ盗りは近〜中距離の上層に、グレは近〜中〜遠距離の中層にというすみ分けができていることになる。

エサ盗りの魚種という問題を別にすれば、これを利用することでエサ盗り対策が実行できるのだ。

エサ盗り対策

浅く釣るか深く釣るか、選択肢は二つ

エサ盗りに包囲されているという状況で、グレを仕留めるためのウキ下設定は二通りある。浅く釣るか、それとも深く釣るか、だ。

一般的に、ある程度浮いてくるのならグレはより浅く釣るというのがスタンダードだ。水深10mよりも5mで食わせた方が余計な時間が省けるし、マキエとも同調させやすい。取り込みも省エネできる。

一方で、浅く釣るとエサ盗りの大群に近づくためツケエをかすめ取られる可能性が高くなる。それを避けるには、水平方向に魚をコントロールするしかない。遠近分離が典型的な例だ。

対して、エサ盗りは上層、グレは中層というすみ分けを利用して、ウキ下を深めに設定すればツケエが守られる確率が高くなる。ただし、上層にエサ盗りが群れている以上、その層を突破するための工夫が欠かせない。

また、中層までツケエを落とし込んだとしても、そこにエサ盗りがいないという保証はない。他のエサ盗り対策と同様、あくまでも確率が高いという考え方だ。

1号以上の重たいオモリを使い、エサ盗りの大群のド真ん中を一気に突破する
エサ盗り対策

上層に群れるエサ盗りは警戒心などかけらも見せないが、大きな着水音がすると一瞬その場から逃げる。その間をついて重たいオモリで仕掛けを一気に沈める。そうすれば、エサ盗りの下にいるグレの口までツケエを送り届けることができるという計算だ。ただし、早く沈むツケエは注目の的となりやすく、逆にエサ盗りから集中攻撃を受ける可能性もある。

少しでも長く持たせるツケエをチョイスする

エサ盗り対策

オキアミには数々のメリットがあるとはいえ、軟らかいという最大の弱点がある。食い渋ったときはその軟らかさが抜群のメリットになるのだが、エサ盗りが多いケースでは弱点でしかない。したがって、生のオキアミ以外のツケエを使って少しでも長く持たせることでグレのヒット率が高くなるとなれば、これはぜひ試みてほしい。

簡単にはかすめ取られないツケエとして、現在は多様なものが使われている。その種類は多く、チヌ釣りではないが数種のエサを持参するケースが増えているのも間違いない。

はっきりいって、さまざまなエサ盗り対策はあるものの、決定的な方法はないといっていいだろう。何度も何度も繰り返して数回成功すれば結果オーライの世界なのだ。3回成功していたのが5回、7回、10回と増えていけば、それはスキルアップしたと見なしていいだろう。

ツケエの選択も技術の一つといってよい。それもグレを仕留めるための方法なのだ。

磯際ならエサ盗りは180度方向からしか来ないから、グレの層までツケエが届く
エサ盗り対策

そこで、磯際にマキエを入れるとどうなるか。エサ盗りは180度方向からしか来られない。方向からすれば半分しかなく、ツケエが残る確率は2倍になる。
その状態でツケエを早く沈め、深場にいるグレを狙い撃つというのがこの釣り方になる。グレだけに限れば沖に出した方が釣りやすくはなる。が、それではエサ盗りをかわせないから、あえて磯際で食わせるのだ。ハリ掛かりさせたら一気に引き上げる点は通常の磯際釣りと変わりはない。

深さを釣り分けるにはオモリが欠かせない

エサ盗り対策としてウキ下を使い分ける場合、欠かせないものがある。それがオモリの存在だ。分かりやすくいえば、水深10mにツケエを届けたいとき、オモリを使わなければ不可能といってよい。

ノーガン派はゆっくりと沈ませればいつかは10mに達するし、その間を探ることもできると主張するだろう。だが、エサ盗り対策としては適当ではない。仕掛けを投入して10秒もすればツケエが残ってない状況だ。1秒でも早く所定の水深まで沈めなければならない。ノーガンは通用しない。

エサ盗り対策

浅い水深でツケエをマキエに紛らせるやり方でならノーガンもいいだろう。しかし、エサ盗りを上層に集めてその下に潜むグレを深いウキ下で食わせたいときは絶対オモリが必要になる。それもG2や2B程度の小さいものでは話にならない。0.5〜0,8号、さらには1号、1.5号とおよそウキフカセ釣りでは考えられないサイズのオモリを使わなければ効果はない。

エサ盗りは浅い岩棚の上にはやって来ないが、活性の高いグレは浮上してくる

エサ盗り対策

警戒心が少ないとはいえ、エサ盗りの行動には限界がある。沖には出ていかないというのが一つ。もう一つは、浅場には出て行かないというものだ。深場に続く岩棚の上も、そこが非常に浅ければエサ盗りは近づかない。
一方、磯が近くにあればグレは比較的浅場にも出てくる。すぐ逃げられるという安心感があるのか、上から丸見えでもグレはエサを拾う。
ウキ下を極端に浅くして棚の上を流せばこのグレがヒットしてくる。もともと臆病なグレだが、深場から続く浅場だとそれほど警戒せずに出てくるようだ。

特殊な例になるが、名手の中には3〜5号のオモリを常備している釣り人もいる。ツケエを確実にグレの口元に届けるために必要だと思えば、それだけのサイズが要求されるケースもあるということだ。それでグレに食わせることができれば問題はない、というか、そうしなければ状況を打開できない場合もあるといっていいだろう。

エサ盗りに強く、沈みの速い練りエサを使うと深場を効率的に攻めることができる

エサ盗り対策
以前は自作するしかなかった練りエサだが、現在はさまざまなタイプの商品が販売されている。

オキアミと練りエサはどちらが重いと思うだろう? 大きさによって差はあるものの、Lサイズのオキアミは1〜1.5g。対して、練りエサは小指の先で0.5g前後しかなく、練りエサの方が軽い。だが、沈むときの抵抗が小さく、間違いなく早く沈む。親指サイズにすればさらに重くなり、表層でエサ盗りに少しばかりかじられてもハリから落ちることはなく、グレの口に届く可能性は高くなる。

ここまで読んでいかがだったであろうか。すでに対策した内容だったかもしれないが、今一度「やっていないことはないか」を見直す良い機会なので、あきらめずに実践してみよう。

とはいえ、名手でも最後は「諦めない心」と「自分を信じて釣る」というのがあるから、最高の1尾を手にするパターンが多いことをお伝えしておこう。

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