リールのハンドルを回してラインを巻き取り、ルアーを引くことをリトリーブと呼びます。一般的には「巻く」や「引く」などと呼ばれることも多いようです。このリトリーブのバリエーションには以下のようなものがあります。
タダ巻き

リールのハンドルを回してラインを巻き取り、ルアーを引くだけ。ルアーアクションの中で、最も基本にして最も効果的なのがタダ巻きです。
ほとんどのルアーはラインに引かれるだけで、さまざまなアクションを演出するように作られています。まずはこのタダ巻きをきっちりとできるようになりましょう。
基本となるのは前述したように、ただリールのハンドルを回すだけ。

ここでキモとなってくるのが、一定のスピードでハンドルを回す、ということです。状況によっては、回すスピードに変化を付けることもありますが、タダ巻きの基本は一定のスピードとなります。
では一定のスピードというのはどのくらいの速さがよいのでしょうか。
ターゲットや使うルアー、狙いたいレンジなどによって異なってきますが、基本となるのは1秒間でリールのハンドルを1回転させるくらいのスピードです。ルアーが一定のレンジをキープしながらスイムするのに、これくらいの速さが適しているからです。
速巻き

文字通り、ラインを速く巻き取る=速いリトリーブのことを指します。ただし、これもかなりあいまいで、どれくらいのスピードと明示されることはほとんどありません。
魚が泳ぐスピードは思っている以上に速く、人間の手で、どれだけ速くリールのハンドルを回しても魚が追い付けないということはありません。しかし、あまり巻くスピードが速いと、ルアーが浮き上がり、海面を割って飛び出してしまいます。狙いたいレンジにルアーを通せる範囲で速く巻くということが大切です。
デッドスロー
死ぬほど遅いリトリーブ、ということになりますが、あまりにスピードが遅いとルアーはアクションしなくなります。ルアーがアクションする範囲でできるだけ遅いスピードというのがこれに当たります。
足元にルアーを落として引いてみると、ルアーがどういったアクションをするかが分かるので、まずはそれを確認した上で、どれくらい遅くすればよいのかを判断するとよいでしょう。
ストップ&ゴー

リトリーブの途中で巻くのを止め、ルアーをストップさせ、再び巻き始めるアクションです。
ルアーを止めることで、ターゲットに「食わせの間」を作ることを目的としています。
コツはメリハリを付けて、リトリーブ・ストップをすること。止めるときはきっちりと止めて、巻くときは素早く巻き始める。リールのハンドルを10〜15回転したら、ピタッとルアーを1〜2秒止めて、再びリトリーブというふうに繰り返してやるとよいでしょう。