ルアーカラーの正しいセレクト法と使い分け

人間ほどではないが、魚にも色を識別できる能力があるとされる魚種もいる。ルアーフィッシングにおいてカラー戦略は重要な戦術だ。

ベイトに似せたナチュラルカラーは、リアルな見た目で人間から見てもいかにも釣れそうに思える。

逆にイエローなど蛍光色は一見釣れそうには見えないが、対象魚が気づきやすい色という位置づけだ。

このようにルアーカラーについては、自然界に存在するものに似せたものと、派手なカラー(アピール系)の二つに大別することができる。

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カラー選びの基本

さまざまなルアー
どのカラーが釣れるかなんて、ベテランでも釣れるまで分からないもの。しかし状況に合わせたセレクトを知っていれば、正解にたどり着くことができる。

カラーを選択する基準として、ベイトに似せるということもあるが、それとは別に当日の天候や海水の濁り具合などの状況に応じて選ぶパターンがある。

もちろん魚種や使用するルアーのタイプによって変わってくるが、基本として覚えておくとよいだろう。

時間帯

多くのフィッシュイーターは夜間でも行動できる視力を持っている。

だから、日中だけでなく、夜間も狙うことが可能だ。しかし、どの時間帯も同じように見えているわけではないので、日中は偽物とバレないようにナチュラル系を使い、夜間ではより目立つカラーを使う。

天気

当日の天候による選択法もある。天気が良く太陽が強く差し込んでくる日中ならナチュラル系。曇天模様ならアピール系。

夜間でも月明かりが強い場合は光を反射する素材のもの、明かりがない場合はアピール系を基本とする。

海水の色

チャートカラーのエギ
カラーの特性を利用しながら使用するルアーを選んでいこう。

海水はいつも透明ではなく、砂などの影響で濁り、常時その色を変えている。水が澄んでいれば遠くまで見えるので、ナチュラル系や反射してさらに遠くまでアピールできるシルバー系などが有効。

逆に濁っていればアピール系や濁りでも目立ちやすいゴールド系を選ぶ。

カラー選びに迷ったら

ルアーボックス

ルアーをはじめたてのころはそれほど多くのルアーを持っていないので、少ない選択肢の中から選べばよいが、新しいルアーを購入する際、次はどんなカラーを買えばいいか迷うことになる。

最初は違う形状のルアーを次々と替えて投げてみるルアーローテーションで構わないが、ある程度状況に合わせたルアー選びができるようになると、同じルアーのカラーローテーションも重要になる。

単純に持っているルアーの中でカラーローテーションすればいいのであるが、状況によっては魚が散ってしまうことにもなりかねないので注意したい。

イワシ
ナチュラルカラーの定番といえばイワシカラー。多くのルアーに採用されている。

例えば、アピール力の強いカラーを使用する場合、低活性時に使用すると、通常は魚が嫌がるケースがある。

しかし、アピール力の強いルアーカラーにチェンジした1投目で食ってくることもあるから、使い方に注意がいるということだ。

まずアピール系で活性の高い個体を探り、反応がなければナチュラル系で探っていこう。

ルアーカラーの種類

ナチュラル

ナチュラル

主にベイトのカラーと呼ばれるものでターゲットに自然にアピールすることが可能。オールラウンダーといってもよいだろう。

ウロコを模したシルバーの下地は、ルアーのアクションで明滅反射して、より本物感を演出する。

しかし、多くの中の1尾になるので、実際にはアピール力は少ない方であるが、群れの中の1尾となるとアピール力が断然高くなる。

パール

パール

真珠のような光沢のあるホワイトはアピール力が高く、曇天の日やまづめ時、ナイトゲームと出番は多い。ただしホワイト系は膨張色なので、ボワッとした輝きで若干大きく見える。

海水が濁っているときにもよく見え、光が弱いレンジでも十分なアピール力が得られる。アピール系は多用すると魚がスレやすいので注意したい。

レッド

レッド

海中でのレッドカラーは黒く見える。真っ黒なルアーよりもレッド系が多いのは自然界でも存在する色のため。魚類にも甲殻類にも存在し、ある意味ナチュラルカラーともなり得る。

オールレッドの塗装の他に、一部にレッドカラーを使ったものが多い。その代表がレッドヘッド。シルエットを小さくしたいときにも有効なのだ。

グロー

グローゼブラカラー

蓄光塗料が使われた光るタイプ。ナイトゲームはもちろん、曇天時や水深が深い場所、濁りが強いフィールドで活躍する。

これもレッド同様全身グロー塗装よりも一部に使用されたルアーが多く、プラグ系のラインアップは少なく、深いエリアも狙えるメタル系のルアーに多い。

紫外線(ブラックライト)をあてて蓄光させるとよく光り発光時間も長くなる。

クリア

スケルトン

スケルトンとも呼ばれるもので、塗装せずにプラスチックの透明感をそのまま利用したものや、透ける塗装を施したものがある。

海中に入れると中の空気が膜のようになり、ルアーを見下ろすとはっきりとシルエットが確認でき、逆にルアーを見上げると光が通るためルアーのシルエットはボケて見える。

見切られにくく、アミパターンやシラスパターンに有効とされる。

ホログラム

ホログラム

ナチュラル系としても扱われるカラー。魚のウロコが光を反射するように、ホログラムも妖艶な光をランダムに反射する強アピールを持っている。

強さはあるが魚のウロコと同じ効果を演出し、ターゲットに違和感を与えにくいため、オールラウンダーとしても使われる。ほとんどのルアーにはこのカラーがラインナップされている。

ゴールド

ゴールド

反射素材の金色が下地に使われているもの。オールゴールドカラーもある。海中が濁っているときや曇天時に特に遠くまで光の反射を届けてくれる素材だから、バッドコンディション時の強い味方となる。

ヒラメなどのルアーにゴールド系が多いのはそのためで、海底が砂地で砂が巻き起こる場所でも視認性が良く遠くからでもヒラメが見つけてくれる。

チャート&マット

チャートカラー

チャートとは、シャルトリューズ(CHARTREUSE)というリキュール酒が語源といわれており、蛍光黄緑のこと。蛍光色にはピンクやイエローもある。

水深10mでは青以外の色は明るさしか区別できないが、チャートカラーは魚には見えるカラーとなり、ナイトゲームでも使えるカラー。マット系とは反射を抑えた塗装で、アピールを少し抑えたもの。

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