どの釣り竿も「操作しやすい」というのがメインコンセプトになっており、使用する仕掛けの重量や釣り方によって竿の長さや弾力が最適に設計されています。
つまり竿の種類が多いのは、それぞれの釣りに応じてより快適な操作性を求めたからです。基本的に長い竿は遠くまで投げるのに向いていて、短い竿は操作性が高いと思って良いでしょう。
もちろん、使用する仕掛けの重量により使用する竿の硬さも変わってくるのですが、仕掛けの投げ方はどの竿を使用しても基本的に同じです。
竿は弾力性を持たせて作られています。投げる際にしなったほうが反発力が利用でき仕掛けを軽い力でも飛ばしやすいからです。
この「しなり」具合は竿によって設定されているため、全てが一定ではありません。
竿のしなり具合のことを「調子(テーパー)」といいますが、これにこだわった竿を選ぶようになるまでには、釣りの腕前も上達しているでしょうから、最初はあまりこだわる必要はないでしょう。
まずは投入に失敗しないタイミングを掴み、まっすぐに投げることができるコントロール精度を習得しよう。
仕掛けの投げ方

リールのベイルを開け竿から垂らす仕掛けの長さを調整します。それぞれの釣り方にもよりますが、ウキやオモリなど、一番上に付けているアイテムから20㎝ほどあけます。

人差し指に釣り糸を掛け、リールのベイルが開いているか確認します。

前方の仕掛けを投げる場所に、障害物や他の人の仕掛けがないかチェックします。

利き手でリールの脚部分を持ち、反対の手で竿尻(末端)を握ります。

後方・左右を確認して竿を後ろ側へ向けます。あらためて上方に木や電線など障害物がないかもチェックしましょう。

前を向き、仕掛けを投げ入れるポイントを見定めます。

竿を真っすぐに振るように気をつけながら、前方へと振ります。

竿が頭上を過ぎ、斜め前45度付近にきたところで釣り糸を掛けている指を離します。

竿はそのまま着水ポイント方向まで振り下ろし仕掛けが着水するまでそのままの姿勢で待ちます。

リールから糸が放出されるのが止まり、仕掛けが着水(着底)するのを確認してから、リールのベイルを閉めます。
リールから釣り糸が出ているのにベイルを閉めると、せっかく飛ばした仕掛けが手前に寄ってくるので注意しましょう。

釣り糸が少したるんでいる程度まで、リールで巻き取ります。長くたるんでいると、魚が掛かっても竿でアワセにくいし、釣り糸だけが流れて隣の釣り人に迷惑が掛かってしまいます。
仕掛けがピンピンに張っているのも良くありませんが、たるみ過ぎは厳禁です。ただし、チョイ投げだけは少し釣り糸を張っている方がアタリが分かりやすいです。

竿を腰付近に構えて待つのが基本です。竿を置く場合は、釣り糸や竿、リールが傷つかないようにできるだけ地面に直接置かないようにします。
また、立てかけて放置すると魚から持っていかれることもあるので注意しましょう。
投入後の仕掛け操作

最初は竿の操作やリールを回すという釣りそのものの行為が楽しくて休むまもなく楽しめるが、魚がすぐに釣れなければ竿が重く感じ、竿を置いて待つという人も多いでしょう。
流れがない場所で仕掛けが投げた場所から動かない場合はそれでもよいですが、通常は潮の流れによって仕掛けが流される場合が多いです。
置き竿にして放置すると、仕掛けが流されて根掛かりしたり他の釣り人に迷惑をかけてしまうだけではなく、釣れる確率を減らしている原因ともなるのです。
最初はその理由がなかなか理解できないでしょうから、エサ(仕掛け)が不自然な動きをすると、魚が警戒してエサを食べてくれないと覚えておくと良いでしょう。

