
アオリシーズンも5~6月となれば、だんだん釣れなくなってきます。そのままあきらめてしまうのか、別の方法を考えるのかはあなた次第。
そこでヤエン釣りはどうですか? もちろん釣りは好みもあるので「エサは使わない!」という人もいるでしょうが、そこに抵抗がなければ、試してみてはいかがでしょう?
ヤエン釣りとは

タックルだけを見るとすごくシンプルな構図で、道糸にハリを結んで、そこにエサとなるアジを尻尾に掛けて完成。
特徴的なのはここから。エサに食いついた後、ヤエンというエギのハリだけのようなものを道糸を通して投入します。つまりアジに付けたハリだけで釣るわけではなく、このヤエンに引っ掛けて釣るようなイメージです。
エギに対してスレ始めた春後半におすすめな釣りです。
ヤエン釣りの仕掛け
ヤエン釣りのエサはアジです。生きたアジの方がよいですが、スーパーで販売されているアジを買って「デッドベイトヤエン」でもOK。何よりヤエン釣りは、デカアオリの実績も高くおすすめです。
エギングロッドのままでもOKです。ともかく投げ竿のように硬すぎなければ使えます。
ただエギングロッドだと短いので、理想を言うなら磯竿、万能竿で3.6~4.6mのものが投入しやすくなるのでいい良いでしょう。1.5~2号クラスが扱いやすいです。

道糸はナイロンライン1.5~2号がおすすめ。エギングタックルのままで、PEを使っても大丈夫ですが、ヤエン投入時に注意点があります。
ヤエンをセットする部分はクリップのような構造のものが多く、多少なりともラインを擦ることになります。細めのPEを使っている場合はラインへの負担が気になるところです。できればナイロンやフロロラインを用意しておきたいですね。
アジにつけるハリはスイベル付きがおすすめ。ヤエンにもさまざまな種類がありますが、一般的なのは跳ね上げ式、初心者にもおすすめです。
ヤエンの操作
アジ投入後は置き竿で待ってもいいですが「デッドベイト」を使う場合、アクションを入れても効果的です。ただ、派手な動作は必要なく、竿を大きくあおって、再度アジを沈めたり、少しずつ引き寄せながら位置を変えるなど小さな変化で良いです。ただ、引きずると根掛かりするので要注意。
もちろんですがエギングじゃないのでアタリがあっても合わせちゃダメです。エサが取られるだけで終わります。ヤエン釣りはここからが勝負です。
まずアタリがあったら引きに合わせてラインを送り、イカに違和感を与えないようにしましょう。このときイカは食べやすいところまでアジを持っていき、頭を落としてから食べはじめます。こうなると、もう食べるのに夢中になってるので、引き寄せてもエサから離れにくくなっています。なので、徐々に竿をたて、ゆっくり引き寄せます。

ヤエンがスムーズに落ちる角度(45度)まで引き寄せたらいよいよヤエンを投入します。ヤエンがイカに到達した瞬間は「コン」という小さな振動が伝わります。そしたら、少し竿を下げて道糸を緩めましょう。すると、ヤエンが跳ね上がりアオリイカにハリが刺さります。
こうなったらもうこちらのもの。驚いてイカはいきなり走り始めるので、すぐに分かります。後は身切れに注意して寄せてきましょう!