
山口美咲
やまぐちみさき
トーナメントに励みながらも、プライベートでは大物釣りに夢中。シマノ、オーナーばり、マルキユー、釣研フィールドテスター。Zeque、ルミカフィールドスタッフ。

みなさんは釣り具のメンテナンスはどのようにされていますか?
釣り具や釣り方などについてはたくさん紹介されていますが、メンテナンスとなると、自分がやっていることは正しいのか? とたまに不安になってしまいます。
そこで私の釣行後のメンテナンスをご紹介いたします!
山口美咲の釣り具メンテナンス
とは言っても、私も大したメンテナンスはしておりません。釣りに行く回数も多く、とにかく後片付けは楽に済ませたいと考えています。ですのでまだ磯にいるときからメンテナンスは始まります。
釣りが終わると竿を仕舞うときに必ずウェットシートやタオルで竿を拭きます。
磯竿は振り出し式なので、そのまま仕舞うと中に汚れが入ってしまいます。釣りをしていると、マキエが竿に付いてしまったり、また目には見えなくても潮風を浴びているので、必ず汚れています。
なので拭きながら仕舞うということを必ずしています。
リールも軽く拭いてからロッドケースに入れるようにしています。


そして家に帰ってからですが、まずは竿。水で流すのももちろんよいのですが、それをしてしまうと乾かすのがとても大変です。なので私のやり方は、濡れたタオルと乾いたタオルを用意します。
竿を伸ばしながら濡れたタオルでしっかりと拭き、縮めながら乾いたタオルで水気を拭き取っていきます。このようにして拭くことで、竿の内部に水が入るのを防ぎながら竿をきれいにしています。
また雨が降った日にはどうしても竿の中に水が入っています。そういうときには元栓を抜いてしっかり乾くまで陰干ししています。
竿を伸ばしたら嫌な臭いがした経験がある方がいらっしゃったら、それは竿の内部に残っていた汚れや水気が原因です。しっかりときれいにしておきたいですね!
ベタ付き防止や水をよく弾くスプレーなんかも売っていたりしますが、私はそういったアイテムは使用しません。

近年の竿はとても進化しており、そのままでも十分に糸のベタ付きも抑えられますし、竿に何かを付けることに少し抵抗があるので、私はそのまま使用する派です。
そしてリール。リールの洗い方に悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
私もどこまでどのようにメンテナンスするものなのか悩んでいて、昔はしっかり水で流して、ラインローラーや内部にオイルを差して……なんてことを適当にしていました。
そこでシマノのリールの担当者に釣行後のリールのメンテナンスについて聞いたところ、軽く水で汚れを流して、水分を飛ばすために空で少しハンドルを回す。そして陰干し。これだけでよいそうです。
むしろこれ以上にオイルを差したりするのは、相当な知識がない限りやらないでほしいとのことでした。
最近のリールは防水性能もかなり高く、普通に使っていて水が内部に侵入することはありません。
そこへ無理やりオイルを差すと、本来あるべきオイルが押し出されてなくなり、故障の原因になってしまうようです。
完全に海中へ水没させてしまったり、気になる音がするときにはプロに任せてオーバーホールへ、普段のメンテナンスは軽く汚れを落とすだけで十分なようです。
スプールに巻いてるラインについて。私はナイロンラインを使用しているのですが、軽く上から水で流し、拭き取るだけ。
もちろんこれでは内部の塩分は取り切れませんが、一度使用したラインは何ヒロ分か処分して、2〜3回使用して交換しています。
ラインが劣化してしまう前には交換するので、軽く洗う程度で十分と思っています。

ちなみにラインは釣りをしていく中でガイドとの擦れでどうしてもコーティングが剥がれてしまいます。コーティングが剥がれると道糸がいつもより沈んでしまい、扱いにくくなってしまいます。
長くラインを使うのであれば、スプレーなどで再びコーティングしてあげると、好みの使用感を維持しながら回数多く使用することも可能です。
釣りの途中で気になるときもあるので、道具箱に忍ばせておくとよいと思います。


最後に私の竿の収納について。釣りを長年していくとどうしても竿が増えていきます。私はニットに入れてガサッとまとめて保管しているのですが、外から見ると何の何号なのかが分かりにくいのが難点。
そこで私は、ニットに名札を付けて、すぐに分かるようにしています。次の釣りの準備もこのおかげでスムーズにできるようになりました。
釣り具を長く使用するためにも、汚れは溜めずにすぐに洗い、大事に使っていきたいですね。