回遊ルートでチヌを待ち伏せよう

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海に棲む魚は、見えないこともあってその大半は生態が謎に包まれている。

その中でもチヌは比較的研究されており、2〜3歳まではすべてオスだが、4〜5歳になると大部分がメスに性転換することなどが知られている。

また、1日の行動パターンとして、ほぼ同じルートを2、3周することも分かっている。

その回遊ルートを知ってそこで待ち伏せすれば、ほぼ確実にチヌの釣果を得ることができる。チヌが釣れないと悩んでいる皆さんにはぜひ実践していただきたい。

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まずは年間の行動を知ろう

チヌ

チヌが1年間にどのように行動するかはすでに知られている。ここでもう一度おさらいをしておこう。

水温が下がる冬季は大部分のチヌが沖の深場に移動しており、水温上昇の兆しを感じる春先になると産卵のため、接岸を始める。

これが乗っ込みと呼ばれる行動で、いくつかの群れに分かれて順次浅場に近づいてくる。

かつて、この群れは大きく、また長期にわたって移動してきたため釣りやすいという傾向があった。

ビギナーはこの時期にチヌ釣りを始めると、比較的簡単に仕留めることができるとあって、入門のチャンスといわれていた。群れに遭遇すると二ケタ釣りも夢ではなく、チヌのベストシーズンだった。

しかし、近年、地球温暖化のせいなのかはっきりした証拠はないが、冬場でもあまり水温が下がらなくなり、それとともに乗っ込みの群れは小さく、また期間も短くなり、以前ほどは釣りやすいといえなくなっている。

水温の変動が激しい時期でもあり、群れに行き当たらないとまったく釣れないケースもまれではなく、その意味では釣るのが難しい時期ともいえる。

もっとも、漁港周りではこの頃に比較的大型がアタることから、まだまだ乗っ込み=好シーズンと呼んでもいいだろう。

産卵を終えるとチヌは姿を消す。沖の深場に戻るというのが定説だが、本当のところは誰も知らない。単に口を使わないだけで、実際はすぐ近くに潜んでいる可能性もある。

再びエサを追うようになるのが水温の安定する梅雨前後であり、チヌはエサの多い浅場へやって来る。

それが漁港や河口、砂浜であり、乗っ込み期には釣れなかった小型もこの時期から一斉に食い始める。それまでどこにいたのかはまだ解明されていない。

水温が上がる夏場は主に二派に分かれて行動する。一方は水温の低い川〜河口に移動する。上流から冷たい水とエサが流れてくるため、このエリアはチヌにとっては住みやすいのだろう。

スズキと並んで真水でも生息できるチヌはかなり上流まで昇ることが証明されている。

夜の漁港

もう一方は気温が下がる夜に接岸してくる。昼間は暑く、釣り人の方も耐えられず、双方とも都合が良いという条件が重なり、夜釣りのベストシーズンとなる。

とまあ、水温を原因として二つに分けてみたが、それでは渚のチヌはどうなのかと聞かれると明快に答えることはできない。

本当のところは全然別の理由なのかもしれないが、現在はそう考えられているというところで次に移ろう。

晩秋を迎えて水温が下降を始めると、チヌは徐々に沿岸部から姿を消す。そして、大半は沖の深場に移動する。

ただ、体力のある大型は一部がそのまま沿岸に残る。これが居着きと呼ばれるもので、数は少ないもののエサ盗りが少ないため釣りやすいという特徴がある。

冬のチヌは、水温が極端に下がる時代は釣りづらい代表とされていた。

だが、現在はよほどの水温低下時を除くと、生のオキアミでも十分通用するところから好機と呼んでも差し支えない。

チヌは回遊する

チヌフカセ釣り

次に、1日の間でチヌはどのような動きをしているかを見てみよう。これが当てはまるのは、チヌが沿岸に定着している梅雨時から晩秋までのほぼ半年間であるのはいうまでもない。

居着きしかいない冬季、および乗っ込み期はこれには該当しない。

ここで、チヌがヒットするパターンを見てみたい。朝から夕方まで釣りをして、チヌが食ってくるのはどんなときだろうか?

釣りを始めて早々にアタることがある。マキエも効いていないのにいきなり食ってくるというパターンで、これはたまたま回ってきたチヌの目の前にツケエが落ちたという、いわば出会い頭といってよい。

次に、ある程度マキエが効いて、それまで止まっていた潮がわずかに動き出したなどという条件が上向いたときだ。

乗っ込み時のようにチヌが群れで移動しているときはアタリが連続する場合もあるが、他の時期は単発で終わる。

そしてまた空白の時間が過ぎ、そこが好ポイントであり釣り方を間違えなければ、30分から2時間の間でまた次のアタリが出る。そして、再び空白の時間……。

堤防

大都市近郊の漁港や半夜釣りという条件ではなかなかこういうわけにはいかず、一回のアタリだけで終わることがあるし、もちろんアタリを一度も見ないままで帰る場合も珍しくない。

ただ、ここではよく釣れる条件という前提で話を進める。

考えてほしいのは、チヌのアタリはなぜ続かないのかという点だ。ある程度成長するとチヌは群れから離れ、単独行動を取るようになるから。

では、どうして30分〜2時間すると次のアタリが出るのか? 最初にアタったチヌAと、次に食ってきたチヌBとはどんな違いがあったのだろう?

警戒心の個体差、テリトリーの問題、活性を上下する条件の変化などなどいろいろ考えられる。

しかし、その後もまたいくらかの時間を置いてアタリが出ることを思うと、ここはやはりチヌが回遊しているからと判断した方が妥当だろう。

いくらマキエがあっても、いくらかは足止めできるかもしれないがチヌは次の目的地(?)に向かうのである。

チヌが回遊する目的は?

チヌ

チヌが回遊するというのは、実はすでに多くのベテランが実証している事実であり、目新しいものではない。ただ、チヌの動きを予測し、仕留めるためには改めて認識してほしくて記述したにすぎない。

では、どれほどの距離を移動するのか? 標識を付けてリリースされたチヌが再捕された結果を見ると、1〜3㎞という数字が出ている。

生息条件やチヌのサイズによってバラツキはあるだろうが、それを基準にして算定すると、自分のテリトリーを1日に2〜3周は回遊しているのではないかと推測されている。

もっとも、テリトリーいってもそれほど排他的ではない。ここは自分の行動範囲を示すものと解釈すればいいだろう。ほかのチヌがやって来たからといって追い散らすほどではない。

自分のテリトリーの中には、すみか、エサ場、遊び場がある。すみかとは塒(ねぐら)であり、安心して休むところといってよい。岩陰やテトラ帯がそれに当たる。

堤防

エサ場とは食事をする場所であり、往々にして浅場であることが多い。場荒れしていない釣り場で外敵の気配がない(人間がいない)とき、チヌは水面すれすれまで浮上してエサを食べていることがある。

堤防の壁やパイルに付着しているカラスガイ、その間に潜むカニ、ムシ類が主なエサであり、そのときのチヌは極度に警戒心が強く、マキエにもツケエにもまず反応しない。

三番目の遊び場とは休息する場所であり、人間にとっては公園のようなものだろう。エサを食べるわけでもなく、寝ている風でもなく、ただそこでウロウロしているだけである。

この三つを定期的に回遊するのがチヌの日常と思ってよく、その時間は主に潮を基準としているようだ。

干潮・満潮の何時間前、または何時間後にそこを訪れるとほぼ決まっているようで、意外性の強い魚でありながら几帳面なところも持ち合わせている。

ルート上にポイントを設定

チヌフカセ釣り

チヌの回遊ルートはおおむね決まっている。すみか、エサ場、遊び場を結ぶそのルートは沈み瀬や大きな石、カケアガリ、海溝などの「変化」を結んでいる。

だが、例外も多い。渚釣りではフラットな砂地でアタるし(深みがあればそこが有力になるが)、エサがあれば寄り道もする。

これが釣り人の設定するポイントであり、ルートに近ければ近いほどチヌは足止めしやすくなる。沈み瀬やカケアガリを釣るのはこれが理由になる。

エサ場では釣り人が投入するエサには見向きもしないし、遊び場では食欲を見せない。したがって、移動中のチヌに照準を当てるというのが現在の釣り方といってよい。

正確な回遊ルートが分からない以上、少しでもそれから外れてもらうためのマキエなのである。

可能であれば定期的にマキエを入れることで、回遊ルートを固定することができるかもしれない。

ロクマルに絞った釣行をするとき、何日もかけて同じところにマキエを投入するのはそれが目的である。

待つか、それとも攻めるか

エサをつける

チヌは待ちの釣りといわれている。ここまで書いてきたことからも分かるように、一カ所にマキエを効かせてそこへ回遊してくるのを待つというのが一般的なチヌ釣りであり、魚影が濃い場所で釣り方を間違えなければボウズを食らうケースは少ない。

一方で攻めの釣りもある。正面のA点を主力に釣っていたとしよう。だが、アタリはない。ということは、そこにはチヌが回遊してきていないと判断できる。

だとしたら、B点、あるいはC点を流してみたら、そこにはチヌが回遊してきているかもしれないという考え方だ。

活性が高い時期で小・中型の数釣りを目的とした場合、この釣り方が有望になる。

自分の足場から狙える位置に沈み瀬とカケアガリ、深みがあったとする。どれに絞るかは非常に迷うところだ。そんなとき、三カ所ともマキエを入れて自分のポイントにするという考え方がある。

このとき、三カ所に均一にマキエを入れるのではなく、Aを主とすればB、Cは従になる。Bを主にすればA、Cが従になる。Aで気配がなければB、またはCを主にすればいい。

状況によってそれは変えることができる。

チヌ

釣り人が多い漁港周りでは難しいが、離島や人気のない釣り場では不可能ではないだろう。

これをもっと押し進めたチヌ釣りのランガンもある。ランガンとはルアー釣りやエギングで用いられている釣り方で、ヒットがなければ次々と移動していく。

ルアーの場合、いくら魚がいてもその気がなければアタックしてこない。だから、その気のある魚だけをターゲットとして釣り歩く。

これをチヌ釣りに応用する。何度か流して反応がなければ次々と移動していく。チヌに限らず、魚は上から落ちてくるものに対して敏感に反応する。

仕掛けがなじんだ途端にウキが消えたという経験は皆さん何度かあるだろう。

回遊ルートから外れたところに仕掛けを落とすことに懸念があるかもしれないが、活性の高いチヌはそれでも十分アピールする。マキエの効果も期待できる。

また、朝の第一投でヒットしたという例もこれに通じるものがある。

時間が経過して状況が変化すれば、それまで反応がなかったところでもアタってくる可能性がある。一通り攻めたらまた最初に戻り、また同じところを探っていく。

チヌの習性に関してはまだまだ未知の部分がある。こうだとは決めつけず、あらゆる可能性を探ってみれば釣果とともに楽しさも倍増するに違いない。

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