グレやチヌと同じフカセ釣りの仕掛けでも狙うことができるが、イサキ専門で狙うのなら、遠投カゴ釣りが有利だ。
カゴ釣りはマキエの届かないような沖合いでも、マキエとツケエを同調させることができる、効率的な仕掛けのこと。
イサキは速い潮が流れる深場を好むので、遠投カゴ仕掛けがマッチしている。
カゴ釣りは何が釣れるか分からないという楽しさもある。イサキだけを狙うのであれば、ハリスやエダスは細い方が食いが良くなるが、マダイや青物が食ってくることもある。
ある程度太仕掛けで臨むことで、本命以外の大物が掛かった場合でも取り込める確率が高くなる。
釣れる場所・時期

イサキは外洋に面した岩礁帯を好む。そのため釣れるのはほぼ磯場となる。
堤防から釣れないことはないが、かなり場所が限られてしまう。
ポイントとなるのは潮通しが良いことと、海底が岩礁帯となっていることで、外洋に面しており岩礁帯に造られた堤防であれば、期待を持てるだろう。
最も釣りやすいのは6〜8月でシーズンとしては短い。
また、秋が深まって釣れる個体は産卵を終えて、やせているものが多いので、食味の面でも夏場が旬となる。
イサキをメインに狙うのならば、このシーズンを外したくないが、他のターゲットを狙いながら、イサキも釣れないかな、というような楽しみ方をするのであれば、一年中楽しむことができる。
マキエとツケエは同じでOK

カゴに詰めるマキエも、ハリに付けるツケエもオキアミでよい。ツケエは専用の加工エサを使ってもよいが、マキエのオキアミをそのまま付けても問題ない。
マキエには集魚材を混ぜると魚を寄せる効果が高くなるが、メインシーズンとなる高水温期にはエサ盗りを多く寄せてしまうことになる。状況を見ながら使うようにしたい。
沖の流れを狙う

イサキは根周りに生息しており、海中の中層以下にいることが多い。
基本的にはプランクトンなどを捕食しているため、エサとなるものを運んでくる流れのある場所や、そのエサが溜まりやすい潮目がぶつかり合うようなポイントが狙い目となる。
仕掛けをしっかりと流れに乗せて、自然に流していくことが釣果に繋がる。イサキはエサを一気に丸飲みするので、ウキは突然海中へと引き込まれていく。
そのため、ウキの抵抗など、仕掛けの細かいことをあまり気にする必要はないが、マキエをどれだけ多く撒けるかが釣果を左右することが多い。

だからといって、大きなカゴを使って一度に大量のマキエを撒くと、マキエばかり食べてツケエを食べない可能性が高くなる上、ポイントを潰してしまうことにもなりかねない。
一度に撒くマキエの量はほどほどにして、投入回数を増やすようにしたい。