実釣レポート 寒グレ狙いの特等席 長崎県下五島「椛島」

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「五島列島のグレは、北側(上五島エリア)から良型が出るようになります」という浜市フィールドテスターの只松雄司さんが、今シーズンの長崎県下五島エリアを占う釣行を敢行。

まだ水温が下がりきれていない椛島一帯のメジャー釣り場の状況をチェックし、穴場的おすすめ釣り場を公開してくれました。

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狙うのは浅いタナ

只松雄司グレ釣り
椛島の西、中の小島の北に位置する椎ノ木島。東のカドは北西風の風裏となる寒グレ狙いの高実績ポイント。

北西風が強まる予報となり、寒グレの実績が全国でも群を抜く下五島の椛島へと展開した丸銀釣センターのマリンエクスプレス。

案内してくれたのは椎ノ木島の東カドで、ここは2月になれば50㎝級も期待できる好ポイントとして知られています。

あいにくの雨模様となりましたが、まだ真っ暗な磯でさっそく行動を開始。

只松雄司グレ釣り
福岡市在住のグレ釣り名手・只松雄司さんは、九州各地のグレ釣り場に精通し、五島列島もホームグラウンドの一つ。下五島椛島エリアでは、これまでに何度も50㎝級のグレと対峙している。

ロッドケースから取り出したのはシマノ BB-XスペシャルSZⅢ1.2号500/530で、1.7号の道糸に釣研 エイジアマスターピースの02を通して全遊動仕掛けを組む。

2.5号のハリスをサルカンを使って結束し、ハリはキンリュウ/グレistミディアム7号をチョイス。

「尾長からハリスを切られるリスクが高まるので、あまり深く釣らない方がいい。水温がまだ19℃と高めなので、グレは浮いてくると思います。朝まづめは尾長の一発が出る可能性がありますから2.5号のハリスで敬意を表します」というのがこの仕掛けを組んだ理由でした。

あらかじめバッカンに混ぜてきたマキエに海水を足して調整すれば準備完了。

只松さんが信頼を寄せるマキエのレシピは浜市/南極産おきあみ(Lサイズ)1/4切りをベースに、集魚材は鬼集フカセを1袋で、釣用むぎぬか、サビキ三昧、イワシ三昧を加えることで、軽くて集魚力の高いマキエに仕上げられていました。

強風下での釣り

ウキが見える明るさとなったところで釣り座に立つと、すでに上げ潮が勢いを増していて、右から左へと一気に抜けていく流れが思っていたよりも速い。

マキエを入れて海中の様子を確認すると、大きなボラが群れで寄ってきました。

1投目からアタリが出て、30㎝の尾長をキャッチすることに成功。

「やはり朝イチは尾長でしたね」と表情を緩めた只松さんでしたが、続いて食ってきたのが28㎝と33㎝の口太だったことで、すぐに狙い方を修正します。

「30㎝級が連発しているので十分に楽しいのですが、ここは大型の口太が釣れる可能性がある場所。口太のサイズアップを狙うにしては本流が走り過ぎているので、引かれ潮から狙っていけるよう、釣り座を左に変更します」

只松雄司グレ釣り
流れは左から右。仕掛け投入後は道糸を右側に打ち返して張り気味にし、糸の走りでアタリを捕らえる。

ところが少し左に移動しただけで、左手から吹き付ける風をまともに受けてしまうようになったのは誤算で、道糸が大きく取られるので仕掛けを入れづらい。そこで元の釣り座へと戻ることを即決。グラビティ3Bのウキを使った半遊動仕掛けへと移行します。

「風と潮が反対方向なので仕掛けを入れづらいのですが、潮が動いているので半遊動仕掛けでも問題なく食ってくるでしょう。きっちりとタナを取って釣ります」

コンディションの良い口太を引き出すために有効だったのがツケエのローテーションで、シーズン序盤のグレ釣りにはエサ盗りに強いGクリルのボイルとムキエモンが欠かせません。

小型の尾長やイスズミの活性が高い状況にもかかわらず、何度も磯の上に心地良い糸鳴りの音が響きました。

とっておきの穴場

只松雄司グレ釣り
「見た目は平凡だけど、50㎝が出ます」という三ツ瀬の地。狙うのは目の前の沈み瀬に付くグレ。

実績はバツグンの椎ノ木島ですが、期待した朝まづめに良型が出なかったので、午前9時の見回りで瀬替わりをリクエスト。

「見た目が平凡なので人気のない釣り場ですが、僕は何度も良い思いをしています。うれしいお土産のアカハタもよく釣れますよ」という三ツ瀬の地へと向かいました。

上げ潮で釣り座を構えるのは池の小島向きで、狙うのは50㎝級の口太が付いているという中間距離にある沈み瀬。下げ潮になれば反対側に釣り座を移動することで、同様のパターンが成立します。

只松雄司グレ釣り
これまでとは明らかに異なるパワーでロッドをシメ込む。三ツ瀬の地で狙い的中。

浅いタナを効率良く探るために心掛けたいのはタナボケをさせないことで、エイジアマスターピース03と、なるほどウキ止めを組合せた半遊動沈め釣りの仕掛けを組みます。

ハリスは2号、ハリはグレistライト5号とし、ガン玉なしでスタートしました。

左から流れてくる潮に仕掛けを投入すると、道糸が走るアタリが頻発。30㎝オーバーが主体ながら、最大40㎝までの口太を仕留めることに成功しました。

只松雄司グレ釣り
この時期にしては上出来の40㎝。小型の尾長が多い中で貴重な良型口太。

高級魚を狙って釣る

只松雄司グレ釣り
寒グレ狙いで人気ポイントの鷹ノ巣灯台だが、根魚の魚影はしっかりと温存されているようだ。

三ツ瀬の地で入れ食いを堪能し、正午の見回りで再び瀬替わり。

向かった先はグレ釣りの好期には釣り人の姿が絶えることがないという超人気ポイントで、只松さんがこれまで一度も上礁するチャンスがなかった鷹ノ巣灯台でした。

ところがここで待ち受けていたのは、おびただしい数のイスズミと小型の尾長で、35㎝の口太を仕留めることに成功したところでいったんグレ釣りを中断。

ロッドケースからルアーロッド、クーラーボックスからパック入りの身エサを取り出しました。

「ラインの先にジグヘッドを結んで、浜市のカツオのハラモをセットするだけでアカハタを狙えます。カンタンでしょ?」

そう言って足元付近にこのリグを投入。たまに竿先を上下させて誘っていると、いきなりガツンという強烈なアタリに見舞われました。

只松雄司グレ釣り
シマノ ボーダーレス エクストリームスペック370HH-TKがバットから曲がる。ヒットしたのが根魚なら間違いなく大物だ。

すぐに底を切ってやり取りを開始すると、獲物は強烈なパワーでシメ込み、ロッドがバットの部分から大きく曲げられます。

大型の根魚を期待して時間をかけたやり取りで寄せてきますが、やがて海面直下に見えたのは白っぽい魚影。

「これは引くはずですよね」と苦笑いを浮かべた只松さんが手にしているタモには、50㎝オーバーのイスズミが納まっていました。

只松雄司グレ釣り
カツオのハラモにアタッてきたのはイスズミ。魚体はタモ枠を大きくはみ出していた。

気を取り直して、今度はジグヘッドを20mほど沖へ投入。

着底後、そっと持ち上げた穂先がグーっと押さえられます。難なく寄せてくることに成功したのは本命のアカハタで、カツオのハラモをしっかりと食い込んでいました。

「あと3℃ぐらい水温が下がれば椛島のグレも本番を迎えますね」と期待を口にする只松さん。50㎝級の確率が高まるチャンスは3月まで続きます。

只松雄司グレ釣り
「アカハタは狙えば釣れる魚です」という言葉を証明。せっかく魚影が濃い釣り場に行くのにお土産がグレだけではもったいない。
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