
誰でも簡単にできて楽しめるサビキ釣りですが、何も考えずに適当に投げるだけでは当然釣果を伸ばすことはできません。
釣り公園に行くと、文字通り桁違いの差が生まれることもあります。当然運もあるのですが、それだけが理由ではありません。
では運以外の要素で釣果を伸ばすコツとはどういったものなのでしょうか?
情報こそが最大の力

「釣りとは科学である」とよくいわれる格言。これはサビキ釣りも同じで、知識を得ることが最速の攻略法です。
知識がとぼしいなら詳しい人に聞くのが一番。
どこの堤防がおすすめか。どのポイントならサビキで釣りやすいか。時間帯は午前中が釣れるのか、午後が釣れるのか。上カゴか下カゴなのか、タナは? などなど。
この情報集めこそが、どんな釣りにおいても大切なポイント。「釣れない!」と嘆く人ほど、この情報集めをおろそかにしています。
まず自分の行く堤防の情報を釣具店や、先輩釣り師に聞いておくこと。それが一番釣果につながる攻略法となります。
とはいえアドバイスをもらうにしても、ある程度の限界はあります。
なので釣果を伸ばしたいなら基本となる部分は必ず押さえておきましょう。
サビキ釣りに最適な季節
最適なのは春の気温が上がり始めた5月ごろから11月の冬前まで。この時期が一番多くのターゲットが回遊してくるからです。
冬も絶対サビキでは釣れないというわけではありませんが、かなりシビアな時期になるので、少なくとも初心者にはおすすめしません。
時間帯
釣りにおいて釣果が上がりやすい時間帯は、日の出、日の入り。
日の出の時間帯は朝まづめ、日の入りの時間帯は夕まづめといいます。この時間帯は多くの魚が食事をする時間帯といわれており活性が上がります。
なのでまづめの前後数時間を狙ってベテラン釣り師は竿を出すわけです。

さらに潮汐表を見れば、なお良いでしょう。満潮と干潮の前後2時間はもっとも潮の変化が激しいので釣果が伸びやすいです。
とはいえ、「深夜2時から8時が釣れそうだから、子供と一緒に釣りに行こう!」というのは、さすがに非現実的。あくまで実行可能な範囲で計画を練りましょう。
ポイント選び
サビキ釣りのポイントは、堤防の先端や角のエリアが一番の候補に上がります。できれば潮通しが良い場所がおすすめですが、やり取りに慣れていないなら堤防の内側が安心です。
夜釣りや早朝などの暗い時間帯は外灯にプランクトンが集まりやすいので、常夜灯下がおすすめです。

仕掛けの投入にも意識
サビキ釣りのメインターゲットであるアジやサバは、上から落ちてくるエサに強く反応します。なので、仕掛けを少しゆっくり海中へ落としてみましょう。こうするとアジがより捕食しやすくなります。
また「マキエがいっぱい出るように」などといった理由で仕掛けを激しく上下させる人もいますが、これはよくありません。くわえ辛いばかりか、魚を驚かせてしまう可能性もあります。
上カゴ式でマキエを出すためにシャクるときも、軽く振るだけでOK。下カゴなら振らなくても十分マキエは出ていきます。

タナを意識しよう
タナとは水深のこと。つまりどのくらいの深さで仕掛けを固定すると釣れるのかを把握してあげることが重要となってきます。
人間が暑いときに日陰やコンビニなどのクーラーが効いた場所に集まるように、魚も自分が暮らしやすい場所に集まるというわけです。なので、釣れない場合はタナを変えてみると、釣果が変わるかもしれません。
釣れ始めたら、タナを固定しましょう。変に「もっと深い方が釣れるかも」と思ってタナをコロコロ変えるよりは、そちらの方が効率的です。
