釣りの入門として紹介されることの多いサビキ釣り。テクニックはいらず、仕掛けを付けて海に入れれば釣れるという単純明快な操作方法。
それだけに、工夫するポイントがある程度限られてくることも事実。数あるサビキの釣果を上げるポイントの中からエサに着目してみましょう。
コマセ(マキエ)の役割
コマセの役割はご存知の通り魚を寄せること。サビキ釣りではアミエビを主力として展開されます。
サビキで狙える魚はアジ、サバ、イワシ、チャリコなどなど、アミエビに集まってくる魚はハリのサイズさえ合っていればだいたい釣れます。
釣具店で冷凍品として売れらるのが一般的でしたが、最近はチューブタイプや常温保管できるものなど、便利で使い勝手の良い商品が多く売られており、人気です。
常温タイプ

初めて使うなら、管理の楽な常温タイプがおすすめです。
チューブ式で手が汚れにくく、保管が楽。使いたいときに使いたい分だけを使えるなどのメリットがあります。特に公共の交通機関を使う場合はおすすめです。
デメリットは、冷凍生タイプより反応が劣るケースがあること、容量の割に値段が高くなりがちなところが挙げられます。
ただし、常温タイプには「臭いをつける」「アミノ酸を加える」などのエサメーカー独自の加工で集魚力をアップさせているため、冷凍タイプより必ず劣るというわけではありません。
冷凍タイプ

冷凍で保存しているおかげでアミエビの粒がしっかりしていて、量が多く安価なのがメリットです。
自然のままのアミエビを撒けるので、集魚力は抜群です。
ハリにアミエビを付けるトリックサビキという釣り方も、粒がしっかりしている冷凍タイプを使用したほうが良いでしょう。
難点は解凍に手間がかかり、生臭く、手が汚れやすくなる点です。
集魚材と一緒に使える

アミエビだけ撒いて使うのが一般的ですが、集魚材と混ぜてさらに魚を寄せる方法もあります。
集魚材には匂いや視覚で魚を集める素材がたくさん入っています。
コマセを作る工程が必要になりますが、より釣果をあげたい、サビキ釣りを極めたいとなれば、知っておきたい方法です。
サビキに適した集魚材
また、コマセを作る上で下記のものを用意しておくと便利です。
水汲みバケツ
スプーンを使わずにコマセを補充できるバケツという便利な道具もあります。
コマセを作る手順

冷凍ブロックのアミエビを投入します。解凍できていないときは、この時点で少し海水を入れ、ある程度砕いて溶かしましょう。

集魚材を投入。米ぬかを使うときはこのとき一緒に入れましょう。

軽く混ぜ合わせます。

海水を混ぜて硬さを調整し、完成です。手で握って壊れないくらいにしましょう。
コマセを用意する目安

サビキ釣りの場合、だいたい3〜4時間で1㎏くらいの量を消費するといわれています。家族釣りでエサを作成するときは「人数×1㎏」を目安にするとよいでしょう。
もちろんコマセを撒く頻度や減りの速さ、釣行時間の長さにもよるので、2回目、3回目からは量を調節して作るとよいでしょう。
コマセを入れる頻度

初めてだとコマセがどのくらいで効果がなくなるのかわからないもの。撒きすぎても魚が満足するだけですし、撒かなすぎても効果が薄れるだけです。
潮の流れの速さにもよるので難しいところですが、目安は3〜5分程度と覚えておきましょう。
また、まづめや潮汐など釣れるタイミングが分かる方は、その時間になったらコマセを撒く頻度をあげてみましょう。