
初夏(6~7月)は水温が上がりグレが浮いてくるシーズンで数釣れます。梅雨グレシーズンと呼ばれ、釣りやすいのですが、水温が上がるということは同時にエサ盗りも増えます。
では梅雨グレを攻略するには、どうするのが効率的なのでしょうか?
エサ盗りが少ない時間帯に集中

エサ盗りをかわす方法はいくつかありますが、誰でもできる対策といえば、エサ盗りがいない釣り場を選ぶことと、エサ盗りが少ない時間帯を選ぶこと。釣り場選びについては言わずもがななので、時間に注目しましょう。グレが動いている時間帯で、かつエサ盗りが少ないとなると、朝まづめがチャンスです。といっても、朝まづめからエサ盗りが動くまでの間となると、ほんのわずかしかありません。
のんびり潮を確認してポイントを探って……なんてことをしていたら、エサ盗りが集まってきてしまいます。この短い時間を攻略するために必要なのは、地形と海面を見て潮の流れとポイントを予測する力です。そのためには知識と経験が必要となってきます。
経験はすぐにどうにかできるものではありませんので、知識を身に付けましょう。
効率重視の浅ダナ食わせ
基本的に梅雨グレは浅ダナが良いとされていますが、それはグレが浮いてくるから以外の理由もあります。
・浅ダナだとツケエとマキエを同調させやすい。
・取り込みやすい。
・勝負が早いから手返しが良くなる。
そのためにも、まずは半遊動のノーガンでスタートしてみましょう。これは初夏に限ったことではなく、厳寒期などでグレのタナが確実に深い場所にいる場合を除いて、多くのパターンで通用します。
投入すると、ツケエは着水した瞬間からグレを探りながら下降していきます。ウキ下は3ヒロが目安。ですが、実際には潮流れがありますので、もっと浅い場所を漂っています。

ウキ止めを使うメリットは浅ダナを狙いやすいだけでなく、仕掛けを張りやすいことです。ウキはウキ止めまでくると、潮流に引っ張られて沈みます。これを確認したらハリとの間が間違いなく張れていると思ってよいです。
あとはツケエを先行させればバッチリ。その課題も道糸を置き直すことでクリアします。いわゆるメンディングですね。

仕掛けをキャストし、着水直前のサミングはしっかり行い、着水後にリールのハンドルを5回ほど巻けば、しっかりツケエが先行してくれるはずです。
道糸を置き直す一番の目的は、仕掛けを潮に乗せてマキエと同じラインに流すことですが、そのアクションによって仕掛けにブレーキがかかります。するとツケエがフワッと浮き上がり、またゆっくり沈んでいきます。こうすると、確実にツケエが先行します。ちなみに、ツケエが浮いて落ちていく瞬間にアタリが来ることがあるので注意しておきましょう。
ウキを沈めると風の影響が少なくなる反面、潮を受けてツケエよりウキが先行しやすくなることがあります。それを防ぐためにもメンディングは確実に行い、仕掛けがまっすぐになるよう心がけましょう。