サビキは陸っぱりからでも楽しい釣りですが、船のサビキ釣りも忘れてはいけません。岸から釣れるアジは25㎝以下が主体ですが、船釣りで釣れるアジはより大型になります。
例えば大阪湾だと大体11〜7月にアジ便を出港しているそうで、玄界灘の姫島周辺では、6月中旬から8月末までの時期に、40㎝を優に超えるアジを釣ることができます。
数釣りも楽しく、良型のアジが2ケタは狙えるのです。
仕掛け

竿は使用するオモリの号数に対応する物なら何でもOKで、電動リールを使えば楽に手返し良く釣りができます。
もし、なければ小型のベイトリールやスピニングタックルでも十分です。カウンターリールがあるとなおよし。

水深40m程度となる姫島周辺での狙い方はサビキ釣りで、オモリカゴに詰めるのはアミ。船宿にもよりますが、船代とコマセがセットになっていることもあります。
セットするサビキの長さは2.75m程度の6本バリ仕様がおすすめで、7〜9号あたりが標準です。サビキはピンクやケイムラの実績が高いです。
サビキ仕掛けをPEラインに直結しても構わないですが、口切れを防ぐためにクッションゴムをセットするベテランも多いです。
釣り方

アジがいるタナを船長が魚群探知機で調べてくれるので、まずは指示されたタナを狙いましょう。
中層で外道のサバやマルアジが待ち受けていることもありますが、マアジはその層よりも下にいることが多いので、仕掛けは底まで落としていくことが多いです。
着底するとラインがたるみますので、そこから指示タナまで巻き上げ、竿をシャクってマキエを出します。

アジは群れで行動しますので1尾でも釣れたら同じ場所をどんどん攻めて行きましょう。仕掛けが絡むと時合を逃す恐れがあるので要注意。
時合という点では、手返しの良さは重視したいところです。フィッシュグリップや魚を絞めるためのキッチンバサミはあるとよいでしょう。
サビキの手返しの良さを上げるならマキエを入れておくバケツにこだわるのも良いでしょう。
口切れに注意

アジは口元が弱い魚です。特に大型になると自分の体重も相まって口が切れてバレてしまうことも。
なので、良型が掛かったときは面倒くさがらずにタモで掬いましょう。