実釣インプレッション。 小型メタルジグを使った五目ゲーム

マイクロショアジギングを楽しもう!

河野剛志。鹿児島在住。テイルウォークフィールドスタッフ。ブリやマダイ、ハタなどをメインターゲットとして、一年を通じてショアジギングを楽しんでいる。

青物から根魚まで年間を通して様々な魚が釣れるショアジギング。ショアジギングタックルとメタルジグ数個があれば美味しい高級魚が釣れるとあって人気の高い釣りだ。堤防、磯、サーフと色々な釣場で楽しめるが、最も手軽なのは堤防での釣り。

陸続きの堤防と違い、釣場が広く場所選びを気にしなくてもよいというのが嬉しい。一日一往復なので朝からお昼過ぎまで腰を下ろしてのんびり釣りをするのもいいし、堤防の端から端までランガンするのもありだ。安全のためライフジャケットの着用は必要だが、それ以外は堤防の道具をそのまま使える。

タックルの選び方

テイルウォークのマイクロショアジギングSSDは軽量ジグが投げやすいようにティップ~ベリーにかけて程よい柔らかさを持ちながら大物にも耐えられるバットパワーを併せ持っている。小さなジグを使った釣りだが、80㎝を超える大物まで釣り上げることができる専用ロッドだ。

ロッドはテイルウォークのマイクロショアジギングSSD。マイクロショアジギング専用ロッドの84,89,96の3機種を使用した。

一番短い84は3~12gの小型ジグをリフト&フォールなどで繊細に扱うことができ、MAX  20gまで使用可能だ。堤防からのアジ、メバル、カサゴ、メッキ、カマス、チヌ、シーバス、タチウオなどを狙ったライトゲームに最適。89は3機種の中で最もバーサタイルなモデルで堤防、サーフ、河口、磯などフィールドを問わず20gまでのジグを遠投しやすい。キジハタ、オオモンハタ、ヒラメ、マゴチ、シーバス、マダイ、ブリ、サゴシなどの中型青物まで幅広く対応できる。

最も長い96は30gまでのジグを扱え、遠浅サーフや外洋に面した深場でも使用可能。いままで重いジグでしか届かなかった遠方のナブラを軽いジグで直撃することもできる。ブリやカンパチなどの青物、マダイ、シイラなどの大物が掛かっても安心だ。

マイクロショアジギングとは……?

素材はシルエットそのものをコンパクトにおさめられる高比重のタングステン素材を選択し、センターからややフロント寄りに重心があるオーソドックスな形状にデザイン。よりコンパクトな食わせのシルエットで、フルサイズのジグでは口を使わない極小ベイト偏食型のターゲットでもイージーにバイトに持ち込むことが可能。

マイクロショアジギングとは3~30gの軽いメタルジグ「マイクロジグ」を使って、岸から楽しむジギングのことである。

推奨である0.8号以下のPEラインを使い軽いジグでも飛距離を稼ぐことができるし、アタリもわかりやすい。また、小さなジグがゆっくり落ちて、弱った小魚が漂うような動きを演出してくれるので渋い状況でもよく釣れる。細糸で軽量ジグを使うことで繊細な誘いができ、今まで釣れなかった魚とのスリリングなゲーム性も味わうことができる。

10~30gのジグを使えばブリやサゴシなどの小型回遊魚、マダイやロックフィッシュ、ヒラメ、マゴチ、シーバスまで狙える。また、3~7g前後のジグを使えばアジやメバルまで、普段釣りをしている堤防やサーフにいるあらゆる魚種がターゲットになる。

沖防堤の1日

テイルウォークのヤミージグTG30g。タングステン素材のジグは喰い渋りのときに有効だ。

ショアジギングは一日を通して魚が釣れるが、時間帯により釣りやすい魚が変化する。

朝、夕のまづめ時の薄暗い時間は表層に小魚がいるので、それらを捕食しにブリなどの青物の活性が上がる。

そして日が昇ってきて小魚の群れが少し沈むとマダイやオオモンハタなど海底付近にいる魚が釣れるようになる。

ファーストフィッシュはヤミハタ。ヤミージグTG30gで。

谷山一文字堤防はブリやカンパチなどの青物が入っているという情報もあったので、釣行当日は朝まづめの青物狙いで堤防外側の沖にある潮目を狙った。はじめの数投は表層早巻きで狙うが反応がなかったので、次は中層からの早巻き、そして海底に着底してからの早巻きと徐々にレンジを下げていった。ナブラが見えず青物からの反応はなかったが、状況の良いときだと午前6時から7時くらいまで1時間ほどは連発も楽しめる。

そして、午前7時半を過ぎると日も高くなり、小魚の群れが海面から3mより下を回遊するようになる。そうなると堤防際にいたマダイやテトラの隙間にいたオオモンハタが小魚を捕食しに上ずってくる。ジグを海底まで沈めてワンピッチジャークやゆっくりとしたただ巻きで狙う。朝は青物狙いの早巻き、日が昇ったら海底付近の魚をゆっくり攻めるといいだろう。

ジグのローテーション

鹿児島湾の谷山一文字堤防は足元から10m以上の深さがあり、ブリやカンパチ、マダイ、オオモンハタなどが手軽に狙える。目の前にそびえる桜島を眺めながらの釣りは最高だ。

堤防からの釣りは時間帯や攻め方、狙う魚によってジグを変えたほうが釣果アップに繋がるので数種類のジグを準備しておく。ブリやサゴシなどの青物やシーバス狙いではオーソドックスな細長いメタルジグを使うことが多い。

堤防の陰に魚の姿が見えたら足元も必ず狙う。

小魚に似せたシルエットのジグが有効で、早巻きやワンピッチジャークなど素早く誘うのに適している。反応が悪い場合はコンパクトシルエットのヤミージグTGやガンガンジグバレットのような食わせのジグを使うことも多い。30gで喰いが悪ければ20gに軽く小さくするのもよい。

渋い時ほど海底からのゆっくりとした、タダ巻きが有効だ。

そして、マダイやオオモンハタ、キジハタなどの海底付近にいる魚にはガンガンジグスローなどの木の葉のようにヒラヒラ落ちるジグでアピールして、着底と同時にゆっくり巻き上げて魚に喰わせる。岩礁帯やテトラ周りでは20gなど根掛りしにくいよう軽いジグを使うのがよい。

獲れるナブラ 
    獲れないナブラ

ロッドに魚の重さが加わってからアワセを入れよう。早アワセは厳禁だ。

青物狙いで活性が高いのは水面にいるイワシを海中から突き上げて食べるナブラが出ている時だ。ナブラが出ているときはどんな小魚が捕食されているかを知る必要がある。バシャバシャと水面が割れて音がするときは10㎝程度のカタクチイワシやウルメイワシがいるのでブリやカンパチなど大型の青物がいる可能性が高い。その時は30g前後のシルエットの大きめのジグを使って誘うとよい。早巻きでアタリがない場合はワンピッチジャークでフォールを織り交ぜると釣れる。まづめ時はナブラが消えても海底近くにいる可能性が高いので、海底から中層まで素早く誘いあげて、アタリがなければ、またフリーフォールで落として素早く誘いあげる、を繰り返そう。

良型のカサゴをキャッチ。

また、雨が降っているように水面がザワザワしているときは5㎝程度の小さいイワシが群れをなして移動している。その下には小さなカマスやメッキ、シーバス、小型青物がいることが多いので、10~20gの小型のジグでゆっくりとしたただ巻きやワンピッチジャークで誘う。

ベイトが多かった内側を狙うとヒット。

表層で反応がなくてもそのイワシの下にはマダイやハタが浮いてきて捕食している。それらの魚は上から弱って落ちてくる小魚を待っているので、スロー系のゆっくり落ちるジグをフリーフォールで落として海底から10~15回ゆっくり巻く。アタリがなければまたフリーフォールで落としてゆっくり巻く、を繰り返そう。堤防際や堤防から5mくらいまでの範囲には敷石があり、その付近で釣れることも多いので足元までしっかり誘ってこよう。

谷山沖一文字堤防の攻略法

コンパクトシルエットの海晴弾丸18gでオオモンハタをキャッチ。

谷山一文字堤防の赤灯台側は堤防先端の水深が20m前後ある。潮目でナブラが出るので朝マズメに表層から海底まで丹念に狙おう。エサ釣りの方がいる場合はウキに糸が絡まらないように注意しよう。また、外側は水深が10m前後で潮が留まる時間はベイトが溜まり青物や大型のオオモンハタが釣れやすい。さらに、堤防が折れ曲がっている付近は手前にテトラが入っているのでロックフィッシュが釣れる。根掛りが多いのでトリプルフックが付いていない20g以下のスロー系ジグを使いゆっくり攻めるとよく釣れる。そして堤防の内側は水深15m前後と外側よりも深い。内側は流れがある時間帯に魚の活性があがるので海底付近を中心に攻めよう。

沖堤防は2~3千円で魚が釣れる沖の広い堤防に渡してもらえて、初心者でも手軽に大物が狙える

まとめ

マイクロショアジギングSSD84で沈み根を丹念に狙ってヒット。根から一気に巻き上げる。

今回は午前5時出港の12時上がりで谷山一文字堤防に渡った。豪雨の3日後で水質はなんとか回復していたが大きめのイワシが接岸せずに青物からの反応はなかった。日が昇ると小さなイワシが接岸してシーバスやメッキのチェイスはあったが、真夏の暑さもあり残念ながら食い気が上がらずヒットまで至らなかった。その反面、海底にいたオオモンハタやカサゴなど根魚の活性は高くなり小型ながらも数釣りが楽しめた。ほとんどが20g以下のジグでの釣果で、軽いジグがなければ釣果を上げるのは難しかっただろう。この渋い状況でもマイクロショアジギングだからこそ楽しめた釣行であった。

スロージグを使いボトムからゆっくりただ巻きで仕留めた。エビやカニを食べている時に有効な薩摩甘エビカラー。

秋になれば水温も下がりロックフィッシュもさらに大型が釣れるようになる。10月から12月は毎年大型のブリやカンパチ、サワラ、マダイも上がっている。普段堤防で使っている30g以下のメタルジグでも大物を釣り上げることができるので、皆さんも手軽なマイクロショアジギングを楽しんでみてはいかがだろうか。

テイルウォークのロッドトップカバーDX。ティップの破損を防ぎ3本のロッドを束ねることができる。
渡船の際は一つにまとめておこう。
タイトルとURLをコピーしました