オリムピックの技術の結晶が生み出す スーパーコルトAT

釣りを知らない人はよくこんなことを言います。「釣竿って安いのと高いのどこが違うの?」。

ロッドのフラグシップモデルといえば10万円からそれ以上。釣種にこだわらなければ数十万近くするものまであります。

だからと言ってビギナー向けロッドだと釣れないのかといえば、そんなことはありません。釣り方をルアー釣りだけに絞らなければ、穴釣りやサビキ釣りなどいくらでも魚を釣る方法があります。

じゃあ、フラグシップとビギナー向けロッドのどこに差があるのでしょう? スーパーコルトATを例に比べてみましょう。

大きな違いは素材にあり

まず、高いロッドと安いロッドの違いをざっくりと説明するとこんな感じです。

1 素材とその製法が違い、より軽くて丈夫
2 釣種に合わせたブランクスを使用し、精度の高い調整がされている
3 ガイドグリップ、ブランクスに至るまで、非常に感度の高いものが使われている

上記の違いを実現させるための技術研究と手間、そして実証実験。こういったものが値段に付け加えられて、ハイエンドモデルの価格になるのです。

つまりロッドの値段を大きく左右させるのは素材と製法です。……と、いうのは簡単ですが、その違いはかなり複雑です。なぜなら、ロッドというのは「カーボンだから強い」という単純な一言では語れない、技術者達による歴史と技術の結晶だからです。

オリムピックがこだわるあらゆるカーボン製法

まずはカーボンロッドの基本的な製法からみていきましょう。

素材となるカーボンシートは繊維素材。繊維は元々は糸のように細長いものになります。これが凝集して固められて、ロッドを作る前のカーボンシートという素材になります。

ただ、このカーボンシート一枚をそのまま棒状に加工すると、ものすごく弱い素材になります。元々は繊維の束を接着剤で束ねたものですから一方向の衝撃にはもろいのです。そのため普通は上の図のように、元々の素材であるカーボンシートを横、縦といった具合に重ね合わせて使用します。釣竿はもちろん、他のカーボン素材製品でも、この基本は同じです。

安いカーボンロッドはこの構造が単純にできています。そのため強度が低く、重い。いくらライトゲームといっても、シーバスのような大きな魚が掛かることもありますし、ロッドにおいて軽さはアタリを取る上で重要なポイントなので大切です。

カーボンシートを薄くする代わりに斜めの補助バイアス層と4軸繊物を追加。

オリムピックのG-MAPS製法は極薄のカーボンシートを使用して多層構造を取り入れ、さらに一部の層に繊維角度を長手方向に対して斜めに配することで、捻れ剛性も高められるようになっている、特許も取得されている技術です。

釣りにおいて、ロッドに掛かる負担は常に一方的なものではありません。そのあらゆる負担に対して折れにくく強いロッドを実現。さらにカーボンシート自体を極薄にすることで同じ重量でも、さらに高い剛性を得られます。

カーボンの原材料は東レで開発された次世代航空宇宙向けに開発された最高強度の炭素繊維。トレカ T1100G。そうそう簡単に折れるものではありません。

さらに東レ(株)の“ナノアロイ ”テクノロジーは、相反し両立が困難だった弾性率と破壊靱性を、両立させた革新的な技術を採用。これによりさらに強度が増しました。

徹底的にアジングへこだわったマテリアル

と、ここまで強度の話ばかりをしてきましたが、高級ロッドでももちろん折れます。それにライトゲームについては、対象魚のサイズは小さいです。強度を上げすぎても硬くなりすぎて、使いにくいものになります。では、今回取り上げたライトゲームロッドにおいては、素材の強度とはどんな影響があるのでしょうか?

他のロッドも同じなのですが、素材自体の強度が上がるということは、さらに軽量化する余地を生むことも意味しており、つまり強度を保ったまま軽くすることができるのです。軽くすればキャスト時のアングラーへの負担軽減やアクションのしやすさにもつながり、感度も良くなりますので、大きなメリットとなります。

こうして生み出されたブランクスは釣法によっての使い分けにも活用されています。オリムピックには10種類ものブランクスがあり、それぞれのロッドに生かされています。

スーパーコルトATの場合はスーパークワトログラファイトクロスLVを採用しています。最軽量4軸組布で、0.90.45°繊維の運動エネルギー効果を損なうことなく、なんと23%の軽量化に成功しています。よりタイトに軽量化が求められるものや、細径への使用に効果を発揮するブランクスで、まさにアジングに最適な素材といえるのです。

そして最大のポイントはATの意味でもある「AUTOCLAVE TECHNOLOGY(オートクレーブテクノロジー)」。ボーイング787の主翼やレーシングカーのボディーなどの生命に関わる重要な部品を生産するために用いられている特別な成形方法が使われています。

こちらがオートクレーブテクノロジーを再現するために作られた機械。

従来の硬化工程や成形方法と異なり、専用の硬化炉を用い、加熱過程に「脱気し真空状態にする」ことと「更に加圧」することでカーボンシートの積層間に存在する気泡をできる限り排除できる画期的な成形方法です。「高品質」「高純度」「安定した強度の実現」また、それによる「更なる軽量化」を実現するわけです。

こういった一つ一つの手間が、より良いロッド作りに生かされています。

さらに、オリムピックはアタリの感度を数値化する技術も持っています。「OLYMPIC Sensitivity System」通称「O.S.S.」により、他社との比較、自社製品のアタリ感度の良さをグラフにして実証してから、製品として作成されます。

まだ終わらない! スーパーコルトATの凄さ

ここまででも十分にすごいのですが、これでも語り尽くせないのがフラグシップモデル、スーパーコルトATです。ロッドを構成するすべてのパーツに力を注いでいます。

ガイド

軽量なチタンフレームトルザイトリングガイドを採用。ATガイド+Kガイドを使用しており、感度、強度共に抜群。

リールシート

軽量・細身なIPSリールシートをダウンロックで採用されています。

グリップ

センターグリップはAAAコルクで高感度を確保し、ブランクタッチしやすいフロントグリップレス仕様。グリップ部を最小限に留めることにより軽量化を実現し、繊細なリグの操作を可能にします。

ジョイント

ジョイントは高精度なスピゴットフェルール(印籠継)を採用し、スムースなベンディングカーブを実現。

スペック

スーパーコルトATはこだわり抜いた1モデルのみを発売。6.9ftと遠投もできて使い勝手の良さが光ります。

GSRCS-692UL-HS-AT

Length
(m)
PowerActionWeight
(g)
Close
(㎝)
Top Dia
(㎜)
Lure
(g)
Line
(lb)
価格(税抜)
2.05ULEX-F54105.20.60.5-6MAX4120,000円

問い合わせ/オリムピック ℡ 06-6533-8988 

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